職場で出会った英語表現 as a ソフトウェアエンジニア in カナダ (3)
Let's talk about this offline./I’m a fly on the wall today. など
こんにちは!お久しぶりです!みなさんいかがお過ごしですか。以前ここに英語表現のニュースレターを書いていたことを急に思い出しました。このニュースレターでは、私が日本で英語学習しているときには出会えなかったけど、カナダでソフトウェアエンジニアとして働くようになってから出会った英語表現について紹介しています。自分が覚えるためでもありますが、みなさんに少しでもお役に立てる情報を提供できればと思っています。
最後にニュースレターを配信してから1年半以上経っていました。ニュースレターという形での配信はしていなかったけど、この期間、面白い表現はずっとメモしていました。たくさんある中から厳選してお届けしようと思います。
Let's talk about this offline.
意味:別の場所で後で話そう、二人で話そう、など
複数人のオンラインミーティングでこの表現を初めて聞いたとき、「どういうこと?」と、意味がよくわかりませんでした。なぜなら私の会社の従業員は北米の各所に散らばって住んでいて、全員フルリモートで働いていて、直接会う機会なんてほとんどないからです。
状況としては、複数人で話している中で、Aさんが最初は全体に向けた話をしていたけれど、途中から話題が逸れて、Bさんだけに関係のある話をしはじめたとします。そこでBさんがAさんにこれを言うのです。つまり、全員いる場所で話すのではなく、「2人だけのチャット、あるいはミーティングで話そう」ということです。実際にはそのミーティングがオンラインミーティングであったとしてもこの表現を使うことが出来ます。
似た表現で、みんながいるミーティングの場で、ある人がもう一人のとある人に「Offline chatしよう」と言っているのも聞いたことがあります。いや、二人は別の場所に住んでるんだから、絶対オンラインでチャットするだろ…!!!と思うんですけどね。めちゃくちゃリモートワーク時代の表現っぽくて面白いなと思います。
References:
https://www.expertemployee.com/what-does-lets-take-this-offline-really-mean/
https://www.reddit.com/r/Accounting/comments/lqv8il/lets_chat_about_this_offline/
I’m a fly on the wall today.
意訳:私はただ居るだけ、聞いてるだけだから、気にしないで
先日、定例でやっているミーティングに普段あまり関わりのない、見慣れない人が入ってきました。その人が発した言葉です。どうやら少しだけ関わりのあるプロジェクトの話を聞きに来た様子?で、あまり発言せず、ほとんどただ聞いていました。
直訳としては「私は今日は壁にいるハエです」となりますが、聞いているだけ、いるだけだから気にしないで、のような意味だと思います。
普通に素直にこれと同じことを言おうとしたら、I'm just listening. などの表現になると思いますが、この表現を使われると、なんか英語ネイティブ話者っぽいな、あるいはネイティブ話者ではなかったら、英語を使うのにこなれているなあ、という印象を受けるなと思いました。
Reference:
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/fly-on-the-wall
demo curse
ソフトウェアエンジニアなら一度は経験したことがある、あるいは誰かが体験しているのを見たことがあるであろう、「新機能を人前でデモするときだけなぜか失敗する状態」…そんな状況を言い表すときにぴったりな表現が demo curse ですね。全社デモでちょっとした失敗をした人が笑いながら、「That was a demo curse!」と言っていました。
curseは「呪い」という意味がある言葉です。
余談ですが、先日同僚との旅行の際、現地集合で私は先に到着していたのですが、同僚から連絡があり、なんとパスポートと財布を落とし、国内線の飛行機に乗り遅れてしまいました。その後合流後に、段差で転び怪我をしていました。その時「This is a cursed trip…」と言っていました。その後同僚はパスポートと財布を発見し、飛行機も別の便に乗ることが出来、怪我も治り、最終的には旅行を楽しんでいましたが、「This is a cursed trip…」と言っていたときの同僚の表情は忘れられません。
The third time is the charm.
意訳:2度失敗したことでも、3度目は成功するだろう(3度目の正直)
実は社内で2度失敗したプロジェクトがあり、3度目の正直でそのプロジェクトに取り組んだチームがありました。これまでの反省点を活かし、3度目なら成功するだろうという気持ちを込めてか、チームリードが「Third time's a charm!」とチームメンバーを励ましているのを聞きました。その後プロジェクトは無事にうまくいったようです。
Reference:
https://www.merriam-webster.com/dictionary/the%20third%20time%20is%20the%20charm
おまけ
C'est la vie!
意味:それが人生だ(フランス語)
頻度は少ないですが、英語圏で働くと、いきなり会話の中にフランス語や他の外来語が出てくることがあります。このフレーズを初めて職場で聞いた時は、まだフランス語の学習を始めていなかったので、英語を話していたはずなのに急に何語かもわからない言葉を発されて、何を言っているか全くわかりませんでした。音声書き起こし機能のおかげでそれがフランス語であること、英語話者の中でもよく使われる有名なフレーズであることがわかりました。
よく考えたら、日本語の会話の中にも他の言語から取り入れられた表現がたくさんあるので、英語の中にもあって当然ですが、そういうフレーズがあること、そのような知識が必要であることって日本で英語学習をしているだけだとなかなか気づきづらいですよね。
最近私は『知的な人がよく使う 英語の中の「外来語」 フランス語、ラテン語、スペイン語、ヘブライ語、ギリシャ語、ロシア語、中国語など』という本に出会い、Kindleで購入しました。まさにこれが最近私が求めていた内容でした。この本の中でも「C'est la vie」が紹介されていました。英語学習者だけではなく、フランス語などの学習者が、よく使われるフレーズから覚えていくという学習の取っ掛かりを作るのにも使えるのではないかと思います。
Reference:
https://www.cm-language.co.jp/books/gairaigo/
今回は以上にしたいと思います!久々にニュースレターを書いてみましたがどうだったでしょうか。感想などをいただけるとすごく嬉しいです!
ところで、最近私はフランス語の勉強も真剣にやっています。今住んでいるエリアはケベック州が近いので、フランス語話者もたくさん住んでいます。フランス語について掘り下げた話題もいつかニュースレターでお届けするかもしれません。
では、また会いましょう。
Thank you for reading this. Have a nice day! Au revoir!